３連複的中確率考察　２０２３年９月号 - 迫真競馬部（タバスキーの反省部屋）

現在９１レース終了。この段階までの三連複の出目に関する考察をしていく。

１番人気２番人気が馬券内確率

＝８０レース（87.9％）

１番人気と２番人気がともに馬券内にくる確率

＝２６レ－ス（28.5％）

順位の内訳はこうだ。ワンツーフィニッシュがダントツで多い。サンドイッチはたまに見るが、１着に紛れが入ることは珍しい。

１番人気のみ馬券内にくる確率

＝２３レース（25.3％）

２番人気のみ馬券内にくる確率

＝３１レース（34％）

これはあくまで直近の１番人気の不振も大きく作用しているが、１番人気が馬券内に入った時、２番人気が来る確率とこない確率だと来る確率の方が、高い！ということだ。

若干「え？？」と思うかもしれないが、冷静に全体を見ると、２番人気自体が１００回あれば６２回は馬券内になると考えれば、１番人気が馬券内に来たとしても、残りの２つの席に来るかどうかは、来る確率の方が高い、と考えることはできる。つまり１番人気と２番人気の馬券を買うこと自体は、確率的には悪くは全くない・・・。と思えるが、しかしながらただ不思議なことに、２番人気が来た時は、１番人気はこないことの方が多い。

ポイント　軸の選定によって相手の来る確率が変わる

①１番人気を軸にする＝２番人気が来る確率は53％

②２番人気を軸にする＝１番人気が来る確率は45％

これに回収率的な妙味を加えると大幅な違いが出るはず。これは以前実験した２番人気から馬券を流すの最強説からいまだに変わることなくここまできた。

その理論をもとに、１番人気を切って最大配当を得た京王杯。２番人気から４番５番６番７番人気に流した三連複。最近もこれに近いケースも多く、やはり出やすいことは疑いようはないだろう。そして１番人気がいない分配当も大きい。機械的に買うのであれば実際これを超える買い方はないような気がしてきている。

三連複まとめポイント　その①

・２番人気から馬券を組んだとすると、１番人気は来ない確率の方が高い

・１番人気から馬券を組むなら２番人気は抑えておきたい

・２番人気から組む馬券においては１番人気が不在の分配当が狙える。そしてその出現確率は３４％。つまり３回に１回以上は現状発生しており、的中と配当のメリットを考えるのであれば、システマティックで馬券を買うなら常に頭に入れておきたい。

・その理論は５月段階ですでに気が付いてはいたが、こと９月終盤になってもいまだに大きな数字として残っている。この事実は多くの人はあまり意識していないと思われ、年間を通じて継続的に狙っていくべき買い目だと自負するところである。

２番人気崇拝三連複実証（通称ガッツ）

2番人気からの三連複軸１頭流し（１番人気は抑えない）を今後ガッツと称して馬券に組み込んでいきたいと思う。何故ガッツなのかというと、今ではセイバーメトリクスが流行ったメジャーリーグを中心に「2番打者最強論」

ワイがまだ小学生の頃は2番打者は小技に優れたバント職人や右打ち職人のイメージが強かったが、日本ハムの2番打者、小笠原道大（通称ガッツ）だけは一度もバントをすることなく全打席フルスイングを貫く侍だった。もう２０年以上も昔のことで、野球の常識を覆す凄い作戦だった。いまだにイトマンスイミングスクールで昇級できた帰りにセブンでプロチ買ったらキラが当たった時のうれしさを鮮明に覚えている。サンキューガッツ。その思い出のカードはホワイトボードに飾ることにした。

今年のガッツまとめ（該当３１レース）

払い戻し合計金額が７１万４９４０円で平均は２３０６３円。三連複１００点ガッツで買うと回収率は78.6％になる計算だ。ただし頭数の関係上１００点買えないレースもわんさかあるので理論上これよりは回収率は上がると思われる（逆に取れないレースがあると大いに悪化するのだが）

ガッツの組み方の考察

では実際にどのように組むと一番効率的かを考えていこう。

アニメ見ながらやってるからしょうがないね。とりあえず今まで最低人気が１５番人気なので、そこを上限に、１番人気を削るとガッツは

２番人気→３番人気～１５番人気の相手１３頭の７８点となる。

ちなみに全レース７８点買いの７０９８００円だと回収率は理論上プラスとなる。次に例の高松宮記念を除いて考えると

２番人気→３番人気～９番人気→３番人気～１５番人気の１-7-13のフォーメーションになる。これで６３点。年間購入金額５７万に対して高松宮記念を除いた６３万が的中で回収率は１１０％と良化。ベタ買いでプラスになったので、徐々に現実に近づいてきた。ただ毎レース買うにはまだまだ金額がデカすぎる。システマティックでかつ、あまりお財布に負担のかからないようによりブラッシュアップしていく。

これはガッツで決まった時、他の２頭は何番人気で決まったかを示すものである。２列目３列目は、それぞれ人気馬の方が２列目という意味だ。例えば２番人気５番人気７番人気で決まった時は、２列目が５番人気、という意味で考えてほしい。この表を見ると、６番人気から極端に２列目が減少。つまり６番人気以上が１頭馬券内の時、もう１枠に７番人気で以上の馬が入ったのは６レースしかない、ということである。ガッツが３１レース発生しているので、確率は19％。３回に１回発生するガッツの中で、さらにその５回に１回は２番人気→６番人気以上→７番人気以上となる。（全体発生率は５％前後）もちろん高配当の使者なので、当然狙いたいところだが、なかなか難しく、緑で塗っているところには、システマティックだけでなく予想力を反映してあげるといい。例えば６番人気から９番人気の中で、自分が買いたい馬を１頭選ぶ、などとするといいかもしれない。３列目に話をすすめると、やはりというべきか、２桁人気の馬になるとかなり確率は下がる。ここもシステマティックにするなら10番人気以上の馬は１頭、選ぶという風にするといいかもしれない。

ベース　１－３－７（３～５番人気→３番人気～９番人気）

的中レース数は２２レース。ガッツ内だと７０％、重賞全体だと２４％の的中。ちなみに全レースこれを購入したときの回収率は、購入１３万６５００円に対して払い戻しが２１万３１８０円で回収率１５６％。超優秀と言ってもいい、一番システマティックに買える最強馬券と言える。ではここからより高配当も狙いたい！という風にプラスするなら

２列目に６～９番人気の馬を１頭追加、３列目に１０番人気以上を１頭追加

１－４－８の２２点。毎回７点増えるが、もし予想が上の新潟記念のように炸裂すれば高配当も夢じゃない買い方。システムと予想を上手く組み合わせた賢い買い方だと思う。

今回のまとめ

三連複を多点買いする中で、色んな買い目をつくることができるようになった。その中でより的中率が高く、回収率に優れた買い方を予想を駆使しつつ購入できれば非常に面白いのではないか？と思い今回調べてみた。現状の偏り、つまり通常ではあまり考えづらい２番人気が１番人気の複勝率を大幅に上回っている状況を利用した馬券術である。ここまで重賞を予想して考えることは、１番人気はとにかく「この馬は強いだろう！」とわかりやすさが目立つ馬が、簡単に飛んでしまうことが目につく。印象的なのはドルチェモアやキングズレイン、アスクビクターモアやガイアメンテ、タイトルホルダーにグレナディアガーズ、うんうん考えるだけでも強そう！なのに簡単に吹っ飛んでいった馬たちだ。ただ、今までめちゃんこに強くてノーミスです、みたいな馬は簡単に飛ばない。強いけど、なんか怪しいよなぁ？って１番人気は簡単に飛んでいく。そして競馬における本質上、１番人気２番人気は８５％以上好走するので、２番人気が走って三連複の配当がとりやすい割に跳ね上がる。阪急杯や毎日杯、春天に日経賞、などなど数知れず。まずはそういうとりやすいのに高配当のレースはしっかり当てておき、残りの金額で予想の部分を厚めに買ったり、波乱狙いのスケベ馬券を組むなど、色んな買い方をするとより一層競馬が楽しくなるだろう。

付録　ガッツ３１レースの１番人気まとめ

競馬は実は突き詰めると、今回のレースの１番人気の信用度を当てることができればかなりの高確率でプラスにできる。来ると思えば買えばいいし、もし怪しいと思えば、その予感さえ当たれば、ガッツを広く目に買うことで、４２レース中３１レース（73％）はほぼ的中することができるからだ。１番人気の取捨選択がどれほど大事かがわかるだろう。まずはそこを予想の主軸にしてみてもいいだろう。