読書感想①神の馬券術 年間収支をプラスに変える43の奥義

神の馬券術 年間収支をプラスに変える43の奥義」 キャプテン渡辺[生活・実用書] - KADOKAWA

昨日発売されたキャップの書籍をさっそく読んだので、要点をまとめておきたい。キャプテンの考え方の中心は「ギャンブルには一定の必勝方法が存在するが、それを継続的にやっていくのは難しい」ということ。例えば、パチプロとかは必ず勝てる台をひたすら探して、あればやる、もしなければやらない。そして勝てる台で当たりを出したら次へ、という工程を繰り返すという、いわば「完全な作業」でありなおかつ「1回2回失敗しても長期的な視野で見ればなんでもない」ということ。まとめるとギャンブルで勝つというのは「若干作業的側面が含まれ、なおかつ長期的な視点を持って進める」ということで、要は「ぶれない鋼のメンタルが必要」になる。多くの人ができていないのはそれが面倒で辛抱強さが求められ、楽しくないからだろう。

 

そんな感じで、いかにテラ銭で20%近くもっていかれる競馬で勝つ、プラスにすることを考えた時に、買ったときにすでにハズレが確定している馬券を買わない、というのが重要なのだが、一番大事なのは「競馬を楽しむこと」だということもかなりフューチャーしてあった。楽しくなかったら競馬なんかやる必要ないでしょってそれはそうだなぁと。

 

いかに相反する「勝つ」ことと「楽しむ」ことを両立するかがポイントにはなる。キャップが馬券改革に取り組んだ1年間は「1番人気以外の単勝を買う」という修行を行った。これは完全に予想能力を高めることが目的であり、なおかつこの買い方自体は一定の回収率を叩き出せる。ただし「楽しい」とはあまり思えない。だから「馬連」と「ワイド」を追加することである程度高配当にもつながる楽しさを出している。

 

キャップの馬券改革実施からの流れと予想に関すること

①一番人気以外の単勝を買う

一番人気が負ける理由を考える。負かす馬はどんな馬か?どんな展開になったら負けるか?そうした中で生まれた「逃げ馬」の単勝を買うつもりで予想に入るというもの。データ上で過去30年くらいで逃げ馬の単勝複勝の回収率は100%を大きく上回っている。差し馬は展開距離進路で逃げ馬より不利な面がてんこ盛り。そうした中で勝つのだから差し馬は強い。だが現代競馬では技術の向上で競走馬の格差はどんどん少なくなっている。展開一つで絶対に勝つだろうと思った馬が負けるようになった。そんな現代競馬で距離と進路においてアドバンテージを持つ逃げ馬を、まずは勝つのではないか?と思って予想をスタートさせることは非常に有益なことだろう。そして、まずどの馬が逃げるのか?逃げ馬が負けるとすれば、どういう状況か?を考えることが展開予想の最初の1歩となる。

 

②◎〇で決まったレースはとにかく大きく勝つこと

◎が買ったときには必ずプラスになるように、さらに◎と〇で決まったときには滅茶苦茶に勝つ必要がある。意外とこういう買い方ができていない人が多いよ、ということなんだが、予想を出しているプロや有名人以外の一般ファンの中でも、中々◎と〇の2頭を打ち出すことができる人は少ないと思う。本命を1頭選ぶのは、メンバーレベルに大きな差のない重賞競走においては、独自のファクターを持っていない限りかなり難しいと思う。印に関しては基本は本命と対抗の2頭でやっているが、例外として3頭にするときもあり馬連を2点買うこともあるが基本は本命の単勝1点、馬連1点ワイド1点。このやり方で的中率15%を目標にする。この買い方で長期的な視野でマイナスな場合は予想が間違っている、予想力が足りていないということ。予想の精度は回収率だけが知っているということ。これは中々面白い考え方で、自分の予想力がどのぐらいのレベルか?というのはハーパー式ではほとんど図ることができない。自分の予想力がどれくらいなのか?を図るという意味ではこういう買い方を両立してやるのはいいと思う。

 

③ワイド1点と三連複2頭軸全流しは同じ

ハズレが確定している馬券は買ってはいけない理論でも、この三連複は理論上ワイド1点1600円買い(18頭)と同じなので無駄な馬券はないことになる。これはそのレースの質の問題になるが、もし三連複を買うのであればそういった風に無駄のないような馬券を買うことが正解となる。馬券にはある種回収率を出すための正解が存在するが、それは最低限の予想力が必要であることと連続で外れることへの体制が必要になる。

 

学んだこと 生かしていきたいこと

1.どの馬が逃げるか?そしてその馬の単勝を買うことから予想に入ることで展開予想能力が高くなる

2.1番人気以外の馬を本命にしてその単勝を買う。なぜこの馬が1番人気なのか?という大衆の考えを読み解く。現代の競馬ファンのレベルはトンデモなく高いが、それでも95%くらいの人は負けていると言われている。そんな大衆がどう考えているのか、そしてその逆をいくとすればどういう考えになるのか?考えてみる。

3.予想のスパイス

馬体重で人気を落としている馬は買い、厩舎コメントが良くない馬は買い、追いかけている穴馬は買い、斤量で嫌われている実力馬は買い

4.予想は水物であり、自信と的中率が結びつくことはあまりなく、大きな金額変更をするのはあまりよくない=ここは継続的に続けていけている。

5.今後の馬券をどうするか

適度に的中を担保する買い方=ハーパー式と同時並行して自分の予想力を向上させる馬券も同時に購入していきたいと思った。いままでの3000円分はハーパー式馬券術をメインとした的中率重視の馬連ワイド三連複多点買い。それにプラスするような形で

1番人気以外の単勝1点本命対抗の馬連ワイド1点ずつ各500円を各レース買って、どのぐらいの収支になるかをやってみたい。1レースあたり4500円かかるが、これから全レースやって回収率50%あれば年間30万も負けないので、別にいいでしょう。

今後は読んだ本を簡単に要点だけでもまとめていけたらいいかと思っている。