2023年重賞 買えなかった馬分析

買えない馬(ゲームボーイ

 

毎回現れては我々を絶望の淵に叩き込む悪魔の存在であり、また我々を歓喜の大勝利馬券へといざなってくれる天使でもある。そんな馬たちを振り返り、どんな馬たちが「買えない馬」なのかをしっかり考えていく。今後高配当をとるためには絶対に欠かせないものであり、全頭診断の肝となるだろう。

 

※選出ルール

今同じレースがあっても買える自信があまりなさそうな馬をチョイス。現代の競馬格言に該当する馬は買い要素ありということで一部省くこととした。こちらを参照。

 

日経新春杯 10番人気 キングオブドラゴン

買えない要素=

①前走大敗は馬にアクシデントあり

②昇級後OPでは足りてないレース続き

③状態面が上向いてからしか買えないと思ってしまう


買えるポイント=

稍重で行われ、前有利の展開で逃げ馬は抑えたい馬場コンディション。

②前走からのアクシデントでここも人気がないなら先物買いの感覚で抑える意識

 

 

ダイヤモンドS 13番人気 ヒュミドール

買えない要素=

①近走は2桁着順でボロ負け続き

②この距離も長く使っておらず未知数

買えるポイント=

①かつては長距離重賞で掲示板。適性は十分あり。

②長距離重賞に強いオルフェーブル産駒で鞍上からも進言があった。

 

 

小倉大賞典 10番人気バジオウ

買えない要素=

①重賞で好走経験なし。重馬場への適正は未知数。

②前走同競馬場のOPクラスで馬券外で能力的に足りないか

買えるポイント=

①前走より斤量減。使っての上澄みにも期待できる

②リステッド勝ちという単純に実績上位馬なのに軽視されている

実際積極的に買える材料に乏しい馬ではあるが、波乱必至のハンデ戦の中で、抑えておいても十分な1頭と判断できる。

 

オーシャンS 15番人気 ディヴィナシオン

買えない要素=

①昇格後一度も掲示板なく単純に上で力が足りないと思われる。

②同舞台での凡走もあり、とくに大きな変わり身に期待しづらい。

買えるポイント=

①凡走の要因が馬場にあり、今回時計の出る馬場なら力を発揮できてもおかしくない。

②鞍上が近走より強化。内枠で上手く立ち回れれば一発があるかも。

この馬のことをよく知っていなければ、予想段階でここでの変わり身に期待することは難しいかもしれない。重賞専門予想なればこそ、近走の不振の原因はしっかりと掴んでおく必要がある。

フィリーズR 11番人気 ジューンオレンジ

買えない要素=

①前走1勝クラスで5着。実力的にまず足りないと思える。

②前走1200mの最悪データに該当。

買えるポイント=

①前走ド派手なパフォーマンス。ぶっちぎりの出遅れから2着とほぼ差のない5着まで来たのは、実際には楽に勝ってるくらいのパフォーマンスはある。

②データを破った馬と同じようななんとなく似ているローテンションや内容。

世代戦において、前走を見て目に付くのは、格下のレースで負けてる馬が、重賞で好走することなんてあるの??だがふつうにやって負けてる馬は力負けだが、その中でも目立つパフォーマンスで、勝ち馬以上の競馬をした馬の好走確率は高い。なぜならふつうに走れば格上のレースでも通用するポテンシャルを持っているからだ。

 

ファルコンS 8番人気 タマモブラックタイ

買えない要素=

①データ的に前走1200mは×(0-0-1-37)実際即切り安定か?

買えるポイント=

①血統 ダンジグ持ち好走でダンジグ直系。

②渋った馬場にしか好走歴がない極度の重馬場ハンター

基本穴馬で好走する馬は、何かしらの恩恵を引き寄せる特技を持っている。ブラックタイにとってそれは完全に馬場適正だった。人気馬はとくに理由がなくても走る。何故なら競馬ファンの多くが能力が高いと認めたから。ではなぜ穴馬が激走を見せることがあるか?それはその馬に有利なレースになったからだ。そして有利に働く1芸を有していたからだ。同レースのサウザンサニーに関してはもはや理屈で買うことは難しいだろう。

 

阪神牝馬S 10番人気 サブライムアンセム

買えない要素=

①前走重賞で15着大敗。同じ阪神で急に好走するとは思えない。

買えるポイント=

①前走は出遅れて競馬にならず。2走前は0.2秒差でほぼ馬券内と考えても。

②今回も内枠で位置取りさえとれればチャンスはあっても。なにせ重賞勝ち馬なのだから(テイスパ「ここでなぜ学んでこない?」)



青葉賞 11番人気 ティムール

買えない要素=

①前走はフロックでしょ。こんな馬が連続で好走する理由なんてあるわけない。

買えるポイント=

①前回勝ってるハーツコンチェルトが2番人気でティムールは11番人気、なーんでだ?

②大衆に踊らされてはいけない。競馬ファンは時として大きな過ちを犯すことは忘れないことだ。

 

マーメイドS七夕賞 ホウオウエミーズ

 

買えない要素=

①前走大敗で重賞では足りない馬。馬場や展開の助けがないと厳しい

②前走好走は展開に恵まれた。今回は後方勢では苦しいはず。

買えるポイント=

①G1でもしっかり走れているので能力はある。上位と大きな差はない。

②重賞はフロックで好走できるものでは基本ない。常に人気の盲点になる地味強ホースは抑えておくべき。

③展開の助けは基本どんな馬でも必要で、そこはジョッキーも理解しているはず。

 

 

 

アイビスSD 9番人気 オールアットワンス

買えない要素=

①前年から1年、それで同じ枠。前回以上走れる可能性を考えるのは難しい。

②データ的にどう考えても外枠有利のレース

買えるポイント=

①メンバーを見て、この馬と同等の実績を持つ馬(ライオンボス「呼んだ?」)くらいであとはどっこい。

②千直という適正100%くらいの変態レースで、過去に制した実績はどう考えても重く見るべき。



エルムS 10番人気 ロッシュローブ

買えない要素=

①過去のデータからマリーンSで凡走した馬は来ていない。

買えるポイント=

①重賞、特に右回りだとよく結果を出す浜中J。OPも浜中Jで勝っているし、近2走で凡走しているだけなら全然問題なく買える。

データの活用は本当に難しい。肝に銘じたいのは、穴を拾うのにデータは活用すべきで、来る可能性のある穴馬を消すのにデータは使うべきではない。何故ならデータをクラッシュするのは相対的に穴馬の方が比率は高くなりやすいからだ。(みんながデータを活用して馬券を買う時代だからこそ、データクリア馬は基本人気馬の方が多くなりやすい)

 

 

札幌記念 9番人気 トップナイフ

買えない要素=

札幌記念記念において、3歳馬の期待値は例年低い

②クラシックでは凡走し、力が足りていないか。

買えるポイント=

①クラシックでの凡走には出遅れなど明確な理由あり、内容自体は悪くない

②そもそもここを使うのには理由があるはず(北海道ご当地馬主)

③渋った時のデクラレーションオブウォーかつ得意の右回り2000mで適性大

 

 

⑬新潟2歳S 10番人気 ショウナンマヌエラ

買えない要素=

新馬戦のデータレベルが高くない

買えるポイント=

①逃げ馬は他に見当たらない(この1点で突き抜けろ)

 

 

新潟記念 7番人気 ユーキャンスマイル

買えない要素=

①トップハンデ58キロで8歳馬はさすがに厳しいだろう

買えるポイント=

①得意の新潟記念で状態も上向き

こういうリピーターをあなたはいったい何頭見れば気が済むのか?

 

紫苑S 9番人気 シランケド

買えない要素=

①1勝クラスで勝てないようでは重賞は・・

②名前で人気してそう・・

買えるポイント=

①渋った馬場のデクラレーションオブウォー(11454回目)

②未勝利のただもんではない勝ち方、前走もあのフェイトを倒して・・3着。

③3連系なら3着に突っ込んでくることくらい想像できないことはない

変な騎手乗っけてただもんではない勝ち方をした3歳馬、だいたい強いってハギノピリナで習ったろ?



 

 

セントウルS 14番人気 テイエムスパーダ

買えない要素=

①7戦連続での馬券外で軽斤量でしか好走できていない

買えるポイント=

①逃げ馬不在の中、自分のペースでいければワンチャンスある(ほぼ原文まま)




 

おわりに

絶対買えない馬「サウザンサニー」ですら、重馬場で世代戦ならとりあえず謎の種牡馬買っとけっていう掟すらある。この世に本気で絶対こないだろ!1億円かけてもいい!なんて馬が馬券内に来ることなんて20年に1回くらいしかない。全頭死ぬ気で洗って、もう2度と買える馬を逃さない。