迫真競馬部流 血統の教科書 2巻

 

 

④ターントゥ系

ターントゥ系ってなんやねんって話ですが、サンデーサイレンス以外のターントゥの子孫たちのこと。1つ目はちょっとマイナーなヘイロー系のデヴィルズバッグメイショウボーラー定期)と現在の競馬界隈でも暴れ散らかすロベルト系のヘイルトゥリーズンの子孫。もう1つはよりマイナーなサーゲイロードの子孫たちの話。この章はヘイルトゥリーズンサーゲイロードという2頭を中心にターントゥ系を見ていく。

1.ヘイロー系

まずはターントゥのお父ちゃんのロイヤルチャージャーについて。前回の復習になるが、世界の血統図のすべてを塗り替えし、最強のイタリアの名馬ネアルコナスルーラニアークティックの父ちゃん)の1942年産の英国産馬。ちなみにロイヤルチャージャーはナスルーラの甥っ子にあたる。(ナスルーラの母母=ロイヤルチャージャーの母母母)競争成績自体は、ぶっちゃけほーんって感じだけど、ナスルーラと4分の3同血というのが買われて種牡馬入り。そしてターントゥを生んだ。

☆ロイヤルチャージャーで覚えるべきポイント=ナスルーラと血統構成が似ているため種牡馬入りし、ターントゥを生んだ

 

ターントゥは競争馬としては故障で大成せず引退。種牡馬としてもすげー馬をボンボン出したわけではないが、ヘイルトゥリーズンサーゲイロードの2頭が後継種牡馬として活躍馬を出したよ、というお話。次からはヘイルトゥリーズン=ヘイローの話に入っていく。

 

本家血統の教科書においては、ヘイルトゥリーズン=ヘイロー&ロベルトを出した以外に話はないので飛ばされちゃっているので、ヘイルトゥリーズンがどんな馬だったか軽く抜粋。参考程度に読んでおこう。

 

良識に対して敬意を表する・理性に訴える。世界史がらみの馬名カッコイイ。

サンデーサイレンスそしてその子孫たちはずっと気性がヤバイと言われ続けてきた。その根源がヘイローであり、そしてこのヘイルトゥリーズンなのだろう・・。まず1頭目ヘイルトゥリーズンの代表産駒であるヘイローの話をしていこう。

 

ノーザンダンサーのいとこ、というトンデモ名血だったりする。

競走馬としては一流半というのに留まった。

種牡馬としては名馬を量産、リーディングサイアーに。

見ての通り、ヘイロー直系子孫はアメリカ国外での活躍が非常に目立つ。

それじゃあ、ヘイローの産駒をグロリアスソング→デヴィルズバッグサザンヘイローの順番に見ていこう。

ヘイローの初年度産駒。繫殖牝馬として数々の名馬を生んだ。また残した牝馬もさらに活躍馬を出し、一大牝系となった。母バラードに注目。名前から察するとこはあろう。

芝ダートを問わずG14勝したシングスピール。日本でもローエングリンを出し、その産駒にロゴタイプがいる。

そのほか父ブラッシンググルームのラーイがいる。産駒にファンタスティックライト、母父としてジャイアンツコーズウェイを出したことは覚えておこう。

実用的な例を出すと、これは新種牡馬のブリックスアンドモルタルの血統表だ。ジャイアンツコーズウェイが父なので当然グロリアスソングを持つ。ブリモルと母型サンデー系との配合はヘイローのクロスになる(ゴンバデカーブースなど該当)。さらにグロリアスソング持ちのヘイロークロスは昔からよく走る馬を出した。(リンク参照)

 

次にグロリアスソングの生んだ牝馬の方に触れておく。中でも6番仔のモーンオブソングは注目だ!

グロリアスソング→モーンオブソング→ハルーワソング→ハルーワスウィート→ヴィルシーナと続いているこの血統表。これはもちろんディヴィーナの血統表だ。ハルーワスウィートはマキャベリアンでも習ったね。ハルーワソングはまたヌレイエフのところでも出てくるだろう。しっかり覚えておこう。

グロリアスソング→女版サンデーサイレンスとも言える馬で、牝馬としてヘイローの血を広めた。代表的な産駒、日本で走る牝系は覚えておこう。

おまけ

さっき母バラードに注目としたが、このヘイロー×バラードの組み合わせ(全兄弟)でメジャーな馬がグロリアスソング・デビルズバック・エンジェリックソングの3頭いる。このエンジェリックソングはレディバラードを生み、さらにその仔にダノンバラードがいる。

つまりダノンバラードは実質グロリアスソングと同じ血を持っていると言える。実際ディープ(もちろんヘイロー持ち)との配合の本馬がよく走った。

特にこれと言ったプラスで話すことのなさ。タイキ以外に産駒がいないからな・・。トーホウガレオンが母母父持ってたりする。とにかくグロリアスソングの全弟であること、タイキシャトルの父であること、直系子孫にロージズインメイ(後述)がいることを覚えておこう。

 

いつものごとく、ニコニコ大百科よりタイキシャトルという馬のことを学ぼう。

 

タイキシャトルの産駒と後継種牡馬を見ていこう。

 

 なんjでも愛されしウインガーの話はこちらから。

 

種牡馬入りしているニシケンモノノフ。果たしてOPで活躍する産駒は出るのか・・

種牡馬入りし、テイエムスパーダを輩出。他に活躍馬は出るだろうか・・

10歳にして読売マイラーズカップを4着と激走した。昨年父が8月に亡くなるとマイルCSを最後に引退。タイキシャトル産駒ほぼ最後の1頭のラストランを競馬場で見れたのはいい思い出だ。

デビルズバック→デヴィルヒズデュー→ロージズインメイ

ビッグレッドファームの岡田繫幸総帥が購入してきた。ゆえにそれっぽい馬がその血を持っている。

後継種牡馬はダート短距離で活躍したドリームバレンチノ函館SSシルクロードSなど芝短距離重賞も勝っているなど二刀流としても活躍。産駒は主に地方で走っており、中央でも活躍馬がでるか注目。

母父としては総帥っぽい馬がいっぱいいるので紹介。

父もビッグレッドファームに総帥が引っ張ったゴールドシップという総帥配合。

兄ちゃん。

やっぱりマイネルスクリーンヒーローは弟岡田牧雄氏のレックススタッド繋養。

ウィルトスの弟

ゴールドシップ×ロージズインメイはニックス(確信)そもそもそういう配合になりがちなのでは?と思わないでもない。今月も新馬で走ったコガネノソラも勝ち上がりに期待だ。

まともに走ってるのはジャングロ1頭のみ。今後も活躍して種牡馬入りできるか・・?

2.ロベルト系

米国生産馬だが、ヨーロッパで競走馬として走った。引退後はアメリカで種牡馬入りし、ヨーロッパやアメリカで活躍馬を輩出。父がヘイルトゥリーズンなので米国血統のイメージにはなるが、欧州色も強いか。母父ナシュアはナスルーラ直仔でアメリカでG1を勝ちまくった。そしてミスタープロスペクターの母父でもある。

悪役=ダービーでは主戦をケガを理由に降板させて勝って不人気になると、クッソ凡走した後、英国の誇りブリガディアジェラードの16連勝を逃げの奇襲で阻み完全に悪役キャラが定着した。

悪役といえば、のかの馬もロベルトの孫という事実。

今でも一発長打タイプと言われるロベルト系、その原点は本人にもあるのだろう。

(栗山先生評)

 

じゃあいつものようにこの系統図の上から順番に見ていこうかね。

母父ゴールドメリディアンはシアトルスルーの産駒。父クリスエスは5戦3勝と種牡馬入りできる成績ではなかったが、ロベルト直仔で雄大な馬格を評価された。いつもどおりボリクリがどんな馬だったか大百科で学ぼう。

あまりイメージがないが、母父の系統からアメリカ配合なんだな。

シンボリインディの父はその名の通りエーピーインディ

元々低評価かつ仕上がりの悪さと疲労が残りやすい体質。これはだめか・・?

2勝目は遠かったものの、青葉賞は1番人気だったし、素質は高く評価されていたみたいだな。

天皇賞秋連覇しているボリクリ、実は1回目は中山でのものだったりする。

秋天連覇もJCは2年連続の3着。

ボリクリ耳と呼ばれる大きく反った耳がトレードマーク。

 

 

ここからは後継種牡馬をチェック

代表産駒はOP3勝したプリンスリターン。先日故障から復帰するも再発し引退。

後はチャンピオンズカップを勝ったルヴァンスレーヴがいるが、産駒のデビューはまだ。

現在種牡馬リーディング11位と重要スタリオンの1頭。現役時代を振り返ろう。

上の兄と姉は競争馬として大成せずその前年は不受胎。シーザリオが繁殖入りして4番目の子として2010年に生まれたのがエピファネイアだった。

ビュイックさん?

キズナカッター

その後大阪杯3着クイーンエリザベス4着秋天6着

その後有馬記念5着、ドバイワールドカップ9着した後繫靭帯炎を発症し引退

新馬での強さが光る分早熟と評されるが、現状古馬でも結果を出す馬が出てきている。逆に完成するのは遅いタイプと考える人もいるなど、これからさらに注目度の高くなる種牡馬

そのほかのシンボリクリスエスの子として有名なのは

ソーグリッタリング・マジックキャッスル・ソーヴァリアント・ソーダズリングの母であるソーマジックを輩出した。

 

続いてはグラスワンダー~モーリスのサイアーラインを学んでいこう。

その名から想像されるように母父としてシルバーステートを輩出

今ではウマ娘に出てくる名馬、として有名だがこんにちもまだ元気にしている。うれしいことだ。

宝塚など重賞5勝を挙げたアーネストリー種牡馬入りしているものの成績はさっぱり

ヘイルトゥリーズンのクロスが多すぎたこともあり種牡馬入りできず。(母母父リアルシャダイ

今の3歳世代がラストクロップ。勝ち上がって活躍している最後の産駒は5歳のヴァトレニ。今週もキーランドCに出走予定。昨年3着とここもグラスワンダー産駒最後の重賞制覇に期待がかかる。

母母ダイナアクトレススプリンターズSなど重賞5勝の名牝。ラジオNIKKEI賞14番人気で2着、セントライト記念14番人気3着と人気に反発するような走り。というか人気なさすぎるだろ・・。その数戦後、格下挑戦となったアルゼンチン共和国杯を勝利した

母父キョウワアリシバは代表産駒の1頭、ゴールドアクターだった模様。
モーリスの話をする前に同期のゴールドアクターの話をしておく。

新馬戦は11番人気。7月にようやく初勝利を挙げたトーホウジャッカルが勝ち、3着にはゴールドアクター、しかもレコード。ちなみに2着は先日ウマ娘化発表のサウンズオブアースだったり。

はやとクリスマスが誕生日なのか。

なんなら親父のスクリーンヒーローも重賞初制覇からG1獲ってるし、似てるよな。

そのあとは重賞2勝。有馬3着宝塚2着とグランプリに強かった。
産駒は昨年デビュー。先週ゴールドバランサーが2勝クラスを勝利。OP馬や後継種牡馬を出せるか注目だ。

カーネギー凱旋門勝ち馬でサドラーズウェルズ直仔。オールカマー勝ちのホオキパウェーブなどを出したが日本では奮わなかった。

初年度産駒にゴリゴリにG1馬を輩出した。2年目以降の産駒でG1を勝つ馬は果たしてどれくらい出るか・・・?

続いてはリアルシャダイのお話に入ろう。

社台グループに購入されてフランスで競走馬になったため、日本では走っていない。

 

 

 

 

 

 

3.サーゲイロード













 

 

 

 

 

 

 

 

サンデーサイレンス



1.ディープインパクト


















2.ハーツクライ




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3.ステイゴールド



 

4.ダイワメジャー

 

 

 

 

 

5.フジキセキ

 

 

 

 

 

6.アグネスタキオン

 

7.ゴールドアリュール

 

8.ネオユニヴァース

 

9.そのほか