3/18(土) ファルコンS 予想と結果

全体予想

ビッグデータは前走1200mは(0-0-1-37)

そのビッグデータを打ち破った唯一の馬は、アルマエルナト。前走どころか過去8走全て芝1200mのみ。注目点は洋芝で高低差もローカルでは一番ある方の函館での好走歴があるところか。やはりタフな条件で好走できていたことは重要。本番においては末脚最速ハゲが出遅れを上手いこといかして、最後方からごぼう抜きしてあわや勝つかと思わせる激走。次走の1600mのNZでも4着だし、スタミナと実力があったのは間違いない。展開のあやで差しに回ったが、過去のレースで上がり最速が使えてる点などは参考になるのではないだろうか。

その他きになるデータ

アーリントンカップが2018年に4月開催となって以降、牡馬短距離路線重賞のはじまりがここになり、社台系生産馬の成績が向上。2020年2021年上位独占と、注意すべきだろう。

 

過去5年前走分析(人気馬=5番人気まで)

人気馬の前走まとめ

プルパレイ2番人気=クロッカス1400m差し2着

ルークズネスト3番人気=シンザン記念1600m差し2着

グレナディアガーズ1番人気=朝日杯1600m先行1着

モントライゼ2番人気=朝日杯1600m逃げ10着

ラウダシオン1番人気=クロッカス1400m逃げ1着

ハッピーアワー4番人気=シンザン記念1600m差し5着

グルーヴィット3番人気=1勝クラスダート1400m先行1着

ローゼンクリーガー2番人気=阪神JF1600m先行12着

ミスターメロディ3番人気=1勝クラスダート1400m先行1着

フロンティア5番人気=朝日杯1600m差し8着

人気馬に関しては、朝日杯・シンザン記念が好走傾向で、同距離からはクロッカスSとダートが好走しているようだ。

 

穴馬の前走まとめ

タイセイディバイン13番人気=あすなろ賞2000m先行6着

オタルエバー6番人気=朝日杯1600m先行12着

シャインガーネット6番人気=フェアリーS1600m先行4着

ヴェスターヴァルト8番人気=1勝クラス1400m差し1着

アサクサゲンキ7番人気=朝日杯1600m先行10着

穴馬は断然距離短縮が有利。ヴェスターヴァルトは中山1600mのひいらぎ賞アスター賞をそれぞれ先行して4着2着としている。やはり1600mをこなすだけのスタミナのない馬は不安要素になるだろう。

 

過去5年血統

昨年は新種牡馬イスラボニータミスプロ系が好走。それ以外はノーザンダンサー系やサンデー系のややパワーよりが多そうな印象。ノヴェリストが好走しているが1400mがある程度強いかつ急坂のコース適正がある点と合致している。

ネット競馬より。ダンジグ=パワーらしい。

中京らしくコーナーの坂で加速する前傾ラップ。直線の坂をバテながら走るため、スタミナがある差し馬に向くレース形態となっている。

枠傾向

5番人気以上の穴馬としては昨年の6番人気のオタルエバーが14番で3着と好走。6番人気とギリギリ穴馬だったこと、好走馬の多い前走朝日杯からの距離短縮だったことや、社台系生産馬だったこと、さらに1600m重賞での好走歴など〇データが多かったことが要因だろう。

 

展開予想(有力馬のみ)

逃げ・・・・・カルロヴェローチェ ドンデンガエシ

先行・・・・・ウメムスビ スーパーアグリ テラステラ ペースセッティング

差し・・・・・バグラダス

追い込み・・・スプレモフレイバー

 

全頭診断

☆チェックポイント☆

狙いたい馬はタフな中京1400mを走れるスタミナを備える馬。人気どころはほとんど先行脚質なので、穴馬は差し馬で、多頭数でも馬群を割ってくる強さ、外を回しても届く末脚を備えた馬を選びたい。

 

アームズレイン

ダートで2勝。1勝クラスは1400mは長く1200mを逃げて楽勝。使う番組がないことから短距離芝を使っていると見れる。出遅れながらも、芝1200でそこそこやれているミルトクレイモーと0.3秒差だったことを考えると芝適正はあるだろう。ダート1200mがベスト条件なだけにさすがにこのメンバー相手には厳しく、内枠で好スタートで逃げれれば面白いが、同型も多いだけにどうか。

評価=×

 

アヴェッリーノ

未勝利を勝ちあがるのに12戦・・ダビスタかな?さすがにダート底辺馬がここで馬券内に入る可能性があるのか・・?

評価=×

 

ウメムスビ

朝日杯はスタートを決めて3番手で競馬も残り200mの地点で馬群に飲み込まれた。やはり距離は短い方がいいみたいだ。前走マーガレットSも直線さっぱり伸びることなく8着と大敗。過去の1200mから穴を開けたタイプと違って明らかにスタミナ不足かつ末脚が切れるタイプではないだろう。父ファインニードルが短距離馬だったゆえに、こういう使い方になったみたいだが、同産駒のクルセイロドスルと違いこちらは1200mがベスト条件か。カンナSのように重馬場になって時計がかかる展開をなるべく前で競馬をしたいところだが、メンバー構成的に厳しいだろう。

評価=×

 

カルロヴェローチェ

ノーザンファーム生産馬。伝説の新馬戦を勝利したあと、野菊Sはソエが原因で最下位に大敗。立て直して参戦した中京1600mの白梅Sは逃げきって勝ち。気性面に不安があるため、徐々に距離短縮を進めていっている。祖母シーイズトウショウは1200m重賞で複数勝ちでG1でも好走。レースパフォーマンス的には文句ないが、少頭数かつ内枠から先行しての競馬で、多頭数で激しいポジション争いになった際の対応ができるかどうか。逃げ馬ならたけとよへの乗り替わりは悪くないが、今回は同型も多く、真価が問われる一戦となるが・・問題なければ勝ち負けできるポテンシャルはあるだろう。

評価=△

 

サウザンサニー

タリスマニックはメダグリアドーロ産駒。ダーレー「メダグリアドーロが送る芝の最高傑作タリスマニックを日本に導入できることを非常に嬉しく思います」だそうだ。ほんとか?メダグリアドーロは北米で種牡馬として初めて活躍したサドラーズウェルズ系のエルプラド産駒。千明牧場はミスターシービーで有名。芝の最高傑作がダートで勝ち上がり。しかも大幅距離短縮で勝ちとなるともうこれは上積みがあるとは・・。

評価=×

 

サトノグレイト

社台ファーム生産馬。新馬戦は1400mを逃げて2着。そこから一敗挟んで1200mを使って勝ち上がり。18頭立てで11番手から差し脚を伸ばしての3着など、いい末脚は持っている。距離延長組の中ではまだ可能性を感じる。ダイワメジャー産駒で、ノーザンダンサーのクロス持ちで稍重馬場で勝ち上がりとパワーはありそうで、急坂への対応がどうか。時計がかかる馬場の方が向くか。

評価=△

 

スーパーアグリ

アグリと同じ馬主でノーザンファーム生産馬リオンディーズは昨年オタルエバーが好走。最近だとショウナンアレスが阪急杯で先行して好走。前走は阪神1勝クラス1400mで3着。過去データでは1400mからの出走で馬券内は2着まで。ただ前走は大外枠から出遅れて、直線最内を通り馬群をさばいての3着好走。岩田親父の騎乗が光ったが、今回は極に乗り替わり。データ的にはあまり押せないが、馬群をさばける力はあるので、内枠でロスなく運ぶ競馬ができれば。

評価=△

 

スプレモフレイバー

ノーザンファーム生産馬ダイワメジャーと母父サクラバクシンオーということで1200mで使われて新馬勝ち。血統などを買われたか函館2歳Sでは1番人気も出遅れが響いたか直線でパッタリ止まる。そのあと1200mを使うも勝ち切れずで、前走1400mに距離延長。近走は控えて上り最速を使ってるが勝ち切れず。前走も距離が長い感じはなく、むしろもう少しあれば差し切れたかもしれない。ここもデータ的に同距離は連対が欲しいものの、今回のメンバーレベルならやれる可能性も。有力先行馬がハイペースで崩れて差し有利の展開になれば。

評価=△

 

タマモブラックタイ

前走1勝クラス1200mを先行して勝ち切り。小倉1200mと坂のないローカルでの好走歴しかなく、1400mの実績もなし。さすがに距離延長に対するプラス要素がなくここは高く評価しづらい。ただデクラレーションオブウォー産駒なので当然ダンジグ持ちなのでパワーはあるか。

評価=×

 

テラステラ

前走1勝クラス1400mの万両賞勝ち。広尾レースホース×矢作厩舎×坂井瑠星の最強タッグ。前走はここでも人気になるペースセッティングと抽選上がっていればフィリーズレビューで人気したであろうテンノメッセージ相手に完勝。差し有利のバイアスだったが3頭抜けてたか先行勢で決まった。中京で好走イメージの強いモーリス産駒で、おそらく人気になりそう。ここ2戦は外枠でも先行できておりスタートには問題ないだろう。内前有利のバイアスであれば外過ぎない枠なら好走する可能性は高いか。

評価=〇

 

ハチメンロッピ

前走ダート1勝クラスを8番人気で勝ち。前々走の中京ダート1400mでは出遅れて後方ままでの競馬も、中山では後方からコーナーでまくっていき差し切り勝ちの強い競馬を見せた。走りを見た限り、中山ダート1200mが一番好条件と見える。

評価=×

 

バグラダス

前走朝日杯で5着好走。東京1400mは高速馬場とはいえかなりの好時計で勝ち。ダート馬産駒ながら高速馬場への適正も高く、使ってきた舞台も異なり、どんなレースでも相手なりに戦えるタイプ。重賞では確固たる武器のなさで勝味に劣るタイプにはなりそうだが、大崩れはしないか。ここも相手関係から好走率は高いとみる。前に行きたい馬が多く、ここも4~5番手からの競馬になりそう。進路取りもカギになりそうだが、菅原ジョッキーが上手く乗れれば。調教評価Sで状態〇

評価=〇

 

ペースセッティング

父ショーケーシングはダンジグ系種牡馬で主にスプリンターを出しており、母ジェットセッティングはアイルランドのマイルG1を勝っているスピードに特化した血統。シンザン記念はややかかりながらの逃げで、差のない2着と好走。1400mがベストと思える馬で、舞台適正はここが一番走りごろでは。血統面、実績面で文句なし。やや差し有利のレース形態だが、中京のもちろん内前有利のバイアスは続きそう。昨年も結局内枠が好走、逃げ先行勢はそもそも能力的に足りない馬だったと可能性が高く、仮にペースセッティングが逃げたとしても好走率は高いだろう。ここは素直に評価したい。調教評価Sで状態〇

評価=◎

 

ミルトクレイモー

バゴ産駒で注目すべきは、2015年に14番人気ながら勝ったタガノアザガル。前走クロッカスS9着大敗で大きく人気を落としていたが、稍重の時計のかかる馬場を先行して押し切って勝ち。(なお前走クロッカスS稍重の模様・・)ただタガノアザガルは万両賞勝ちなど1400mで2回勝ってるという距離の裏付けはあった。この馬も1500m1400mで勝てず、距離短縮で結果が出た。なおかつ逃げ先行がメインで、延長馬の好走データである差し馬には該当しない。ただ世代最強候補のビッグシーザーと走って0.7秒差と短距離戦線では力は秘めている。本番は葵Sだと思われる。ここはさすがに勝ち負けは厳しいが、1200の流れで培った先行力で有利な位置取りをとれれば、バイアス次第では残る可能性もあるか。

評価=×

 

メリオルヴィータ

ダート1600mで勝ち上がり。牝馬ダイワメジャー産駒で、距離の融通やパワーはあるタイプ。前走東京1400mの春菜賞は強い相手に8番人気で4着と好走。控えての競馬がはまった形。普通に考えてダート1勝馬牝馬でここではさすがに通用しそうにないが、適正面からすると向かない舞台ではないとは思う。相手関係から馬券内とはいかないが、人気よりは走る可能性は高いか。

評価=×

 

 

まとめ

◎ペースセッティング 

断然の本命候補。正直この馬が勝つ以外ないと思う。

〇バグラダス

短縮ローテかつ前走重賞で、東京マイルで好タイムで勝ちあり。無理に先行しなくてもいいタイプで、ある程度位置がとれなくても差せそうなところも評価。状態面もよくここは好勝負できそう。

テラステラ 

短縮ローテではない点、前走重賞ではない点など前走データはプラス評価するところがあまりない。ただ、2勝馬で能力上位、中京に強いモーリス産駒&坂井瑠星など買い要素あり。

 

 

 

 

後は枠を考慮して馬券を組む予定。

 

買い目



結果

箸にも棒にもかからん予想とはこのことよ。馬場って大事やね(当たり前)